荒くたいバラックがらくた草臥れた文明の瘡蓋を剥がすと
砂漠化した奈落の甘酸っぱい空気が漏れる 真夏に降る雪
早口で捲し立てるアナウンサーがアジる殺人事件でいつもの朝が始まる
火山活動活発化した浅間山 バラスバランスを失う軸のずれた大陸プレート
バラ線に絡まる自衛隊のベレー帽
ガラス張りの飾り窓 ディスプレイに無抵抗
コスプレ警官が仰ぐモスグレイの空にオスプレイボール

ゴミの山野中でスプレー缶の爆発音が聞こえる
まぶた裏にはサブリミナルサブカルが錯乱する
サブマシンガンを握らされた少年兵は入れ知恵され血で血を洗う見せしめの生け贄のパルチザンになるしか
アルジャジーラには映らぬ 百聞は一見にしかず
まずはいいか 狭い見地から抜け出して外に出るんだ
マスターキーは核兵器の逆螺子 love fights back
和平をrapしてみな マスメディアこそが爆撃犯

『人類よ 何故にお前は独り離れゆくのだ 弛みなく歩み寄る生態系の献身を観ず
来し方行く末の道端で生き別れ引き裂かれた我ノ片割レよ かかってこい』

行き当たりばったりいったりきたりありきたりで似たり寄ったり
がっかりさせるな客観視なんてあんまりだ
「精々頑張りな」の一言で済まし澄まし顔で黙りか
断崖絶壁からの眺めありのまんま観な

バッサリ伐採木山に全幹でほかされた不快感
我は長い時間掛かって分解する愉快犯
臭いものに蓋をして海に捨てられたフライパンや空き缶
此の星は既に末期がんらしいな こりゃいかん
雁字搦めな時間軸の管理下から離れ肝心要な担子菌類の酵母と攻防戦を繰り広げる微生物の暴動
決して人間を否定せずに共存
頑として完治させてやるから廻せ羅針盤
必ず治す そう信じ 素粒子の操縦士が握る聴診器
休みなく働く短針を労う長針を螺旋巻く手品師の襟足
出来ない事を毛嫌いせず あえて溺愛する星の修理工にて敵なし
先人たちより受け継いだ鎮守の森は念入りに年輪を刻み
人類の心癒す精神科医であり
足の裏に隠れた数ミクロンのバクテリアは何を為すべきか役目を知る革命家だ
擦れ違って全て忘れちまった神髄を連れ 各自各位核へ向け歩け今
百年後の地底世界からの発言者が来る次世代の人間たちへ預けたアンチテーゼなラブレター

「拝啓 古きを温ね新しきを知る者達 私たちは未来こそ懐かしいものにしなくてはならない
未だ名は無き胎内に眠る命一塊 無垢で無告な瞳をいざ光の方角へ
誘え 屍を 御霊へ 極まれ 心眼を開かせてみたまえ
産み親の痛み全身全霊で受け止めてやるから死をもう一度思い出し
命懸けでかかってこい」

青の慟哭 脆く唐突な星の死の朗読を詠む
猪突猛進する光の豪速球を泳ぐ八百万の神の中に名を残す
銀河系の羽衣を身に纏う窓の外のアトモス
戦ぐ草木の如く 月の凹凸を尊ぶ
放浪する太陽の素 葉脈を刻む彫刻
横着せず忘却の彼方へ到達した聴覚掌握する小惑星と踊る朴訥なコスモス
アンドロメダのオルゴール回し酸素製造し何度も誕生するがん細胞をも砕く地球の呼吸
半透明な羊水の中モロー反応
へその緒で繋がる森羅万象
母親の産道をくぐり抜ける赤ん坊の見た夢の残像
父親は乳をやることは出来ないが ココログモル君の霧を晴らす道を示すのは可能
一度だけだしかと聞き逃すなよ

「YES sir 振り向け
こちらが口づけをしているというのに君は画面に釘付けだなんて愛は盲目
土に触れ 突き抜け 手を汚すんじゃなく 物凄く澄んだ瞳に戻すんだ
擦り剥け 転ぶんだ 泥に塗れて
心動かせ 埋もらせるな生命の産声
天を揺るがせ 地を覆せ 苔の生すまでに
ぶつかれど行くあてに吹く風と結ばれよ」

『壊れかけた星を巡る 追われたてた物の怪や除け者の獣たちの瞳
取られた時を取り返せ お前だけが良しとされる都市のみを見ず
おしなべて もしも我ノ片割レと置き換えて』

虎杖の杖を突いて見守りの森を歩き
皆元に戻り水面の源の膝元に揺れる十六夜の月を愛でる似た者同士
見た事もない世界が今此処に現れる
草木詠い縁深き御嶽 ニライカナイ 恨み辛み無き「懐かしい未来」とは
馨しき四季折々の花々の元に挙る色とりどりの鳥が舞う日に膨らむ実
つがいの野兎追う 轡虫の行く足
カムイの欠伸の先に蝮の殺意
迫に咲く艶蕗の呟き 山燻す霧煙り燻らし
君の棲む街に古錆びた日暮の音が届く頃
蜜蜂の幾多の気配りを知るがいい
心静かに 鷲掴み
蟻塚にも似た仮住まいの息遣いの中
闘え 労れ 我ともっと深く 関われ

Comments (0)